サノフィの評判は？年収・将来性と「やばい」の真相

「サノフィ 評判」と検索すると、同社の年収や福利厚生、退職金といった待遇面から、就職難易度まで、様々な情報が目に入ります。

特に製薬業界での立ち位置や、「やばい」といったネガティブな噂の真相は気になる点ではないでしょうか。

この記事では、サノフィの評判について、多角的な情報を整理してお届けします。

記事のポイント

サノフィの職種別・年代別の具体的な年収
「やばい」と言われる背景にある情報漏洩事件の実態
福利厚生や退職金、働きやすさに関する社内の評価
製薬業界内でのサノフィの業績と将来性

サノフィの評判は？年収と働きやすさ

サノフィの平均年収はいくら？
年代別・職種別の年収データ
充実した福利厚生の内容
早期退職と退職金の実態
人間関係や社内の雰囲気
社員から見た働きやすさの評価

サノフィの平均年収はいくら？

サノフィの平均年収は、約994万円から1036万円とされています。（公式には発表されていない）

データ引用：エンカイシャの評判

これは日本の平均給与と比較して非常に高い水準にあると考えられます。

ただし、これは全職種の平均値です。

実際には、職種や役職、年齢によって給与には大きな幅が存在します。

例えば、専門性が高く責任も重い開発職や管理職では平均年収が1200万円を超える一方、MR職では900万円台となるなど、ポジションによる差が明確に表れています。

したがって、平均年収はあくまで一つの目安として捉え、ご自身の希望する職種やキャリアパスに該当するデータを見ることが大切です。

年代別・職種別の年収データ

サノフィの年収は、年代や職種によって具体的な差があります。

データによれば、年齢が上がるにつれて年収も増加する傾向がはっきりと見て取れます。

年代別の平均年収は以下の通りです。

年代	平均年収
20代	600万円
30代	765万円
40代	975万円

また、職種別の平均年収では、より専門的な知識や管理能力が求められるポジションほど高給になる傾向があります。

職種	平均年収
開発職	1298万円
管理職	1222万円
マーケティング職	1206万円
営業職	1043万円
MR職	905万円

これらのデータから、サノフィでは経験とスキル、そして担う責任に応じて、高い報酬が支払われる給与体系であることがうかがえます。

データ引用：OpenWork

充実した福利厚生の内容

福利厚生は充実しているか

サノフィの魅力の一つとして、充実した福利厚生が挙げられます。

社員からは、特に有給休暇や産休・育休が取得しやすい環境である点が高く評価されています。

外資系企業でありながら、日本の制度に準拠しつつ、社員がライフイベントとキャリアを両立できるよう配慮されている点は、働きやすさを重視する方にとって大きなメリットと言えるでしょう。

休暇制度が整っているだけでなく、実際に取得しやすい職場の雰囲気があることは、長期的にキャリアを築いていく上で重要な要素となります。

早期退職と退職金の実態

サノフィの気になる点として、早期退職制度の運用が挙げられます。

情報によれば、早期退職が実施されているとの声があります。

特に、年齢が高いという理由だけで、成果を出している社員に対しても退職斡旋が行われるケースがあるという指摘は、懸念材料です。

外資系製薬会社全体に言えることかもしれませんが、終身雇用という考え方は薄く、成果に対する評価はシビアであると考えられます。

管理職になれば、成果が上がらない場合のリスクも高まるとされています。

退職金制度そのものについての詳細な言及は見当たりませんでしたが、早期退職制度の存在と運用実態は、キャリアプランを考える上で考慮すべき点です。

人間関係や社内の雰囲気

職場の人間関係については、良好であるという肯定的な評価があります。

多様なバックグラウンドを持つ社員が多いため、互いを尊重する文化があるのかもしれません。

しかし、社内の雰囲気については、別の側面からの指摘も見られます。

具体的には、近年の売上減少に対する不安感が社内に広がり、雰囲気や社員のモチベーション低下につながっているというものです。

業績は企業の雰囲気や働きがいに直結するため、人間関係が良くても、事業の将来性に対する不安が士気に影響を与えている可能性が考えられます。

社員から見た働きやすさの評価

社員の視点から見た働きやすさとしては、キャリアの柔軟性や成長機会が高く評価されています。

具体的には、部署異動の機会が豊富に用意されており、異なる業務にチャレンジしやすい環境があるようです。

また、キャリアアップやスキルアップに対しても前向きで、会社として支援する体制が整っているとの声があります。

前述の通り、多様なバックグラウンドを持つ社員が多く、女性も働きやすい環境であることも、ポジティブな評価につながっています。

サノフィの評判と将来性について

「やばい」と言われる理由とは？
2024年の不正アクセス事件詳細
デュピクセント好調で業績は回復
今後の新薬開発とポテンシャル
製薬業界におけるサノフィの立ち位置

「やばい」と言われる理由とは？

「サノフィやばい」というキーワードで検索される背景には、2024年に発生した大規模な個人情報漏洩の可能性がある不正アクセス事件が大きく影響していると考えられます。

この事件は、同社のデータベースに外部から不正なアクセスがあり、日本の医療従事者や社員の膨大な個人情報が流出した可能性があるという内容でした。

企業の信頼性に関わる重大なインシデントであり、この件をもって「やばい」と受け止めた人が多かったとしても不思議ではありません。

2024年の不正アクセス事件詳細

2024年の不正アクセス事件詳細
2024年に発覚した不正アクセス事件の概要は以下の通りです。

事件の経緯

2024年7月10日、海外の業務委託コンサルタントが使用していた個人用ノートパソコンがマルウェアに感染しました。

このコンサルタントは、サノフィのITセキュリティポリシーに違反し、個人用PCにデータベースへのアクセスID等を保存していました。

その結果、7月10日から14日にかけて、悪意のある第三者がデータベースの一部にアクセスしたことが判明しました。

漏洩した可能性のある情報

不正アクセスの対象となった個人情報は、非常に広範囲にわたります。

医療従事者 733,820人分
弊社従業員 (派遣・業務委託先社員を含む) 1,390人

事件後の対応

サノフィは2024年8月28日にこの事実を発表しました。

幸いにも、クレジットカードや銀行口座の情報は含まれておらず、情報の公開や不正使用といった二次被害は確認されていないと報告されています。

同社は専用のコールセンターを設置し、医療関係者らからの問い合わせに対応しています。

デュピクセント好調で業績は回復

情報漏洩事件という大きな問題があった一方で、サノフィの業績自体は回復傾向にあります。

過去には、主力製品であった「プラビックス」の後発医薬品参入により、2014年の2695億円をピークに2018年には1640億円まで売上が減少しました。

しかし、アトピー性皮膚炎治療薬として2018年に発売された「デュピクセント」が業績を牽引しています。

気管支喘息や慢性副鼻腔炎などへと適応拡大を繰り返し、2024年2月には慢性特発性蕁麻疹、3月にはCOPDの適応追加が承認されるなど、成長が続いています。

この結果、2024年の国内売上高は前年比11.8%増の2300億円に達し、力強い回復を見せています。

今後の新薬開発とポテンシャル

サノフィの将来性は、デュピクセントのさらなる適応拡大と、それに続く新薬群にかかっています。

デュピクセントは、理論上30疾患まで適応を広げられる可能性が示唆されており、近い将来に少なくとも5から10の適応追加が期待されています。

競合品が登場する中でも、サノフィは処方患者数が2030年までに倍増すると自信を見せています。

また、RSウイルス感染症予防薬「ベイフォータス」も、現在のハイリスク者限定の保険適用から、すべての新生児・乳児への定期接種化を目指しており、これが実現すれば大きな売上貢献が見込まれます。

製薬業界におけるサノフィの立ち位置

サノフィは、フランス・パリに本拠を置く、世界有数の研究開発型バイオ医薬品企業です。

グローバルでの医薬品販売規模はトップクラスであり、過去のデータでは世界3位の売上高を誇っていました。

日本法人であるサノフィ株式会社は、免疫疾患、希少疾患、オンコロジー、糖尿病など幅広い領域で医薬品を提供しています。

前述の業績回復を受け、岩屋孝彦社長は2030年に国内で売上高トップ3入りを目指すと宣言しており、製薬業界において再びその存在感を強めています。

世界医薬大手の売上高ランキング（▲ マイナス）
順位	会社名（国名）	売上高（億ドル）	伸び率（％）
1	ファイザー（米）	442	4
2	グラクソスミスクライン（英）	339	8
3	サノフィ・アベンティス（仏）	338	8
4	ノバルティス（スイス）	249	16
5	アストラゼネカ	239	12
6	ジョンソン・エンド・ジョンソン（米）	223	1
7	メルク（米）	220	▲4
8	ロシュ（スイス）	215	26
9	ワイス（米）	153	10
10	ブリストル・マイヤーススクイブ（米）	152	▲2