総合メディカルはやばい？評判と実態を徹底解説

「総合メディカルはやばい」というキーワードを目にして、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。

特に、転職を考える薬剤師の方にとって、企業の評判は重要な判断材料です。

5ch(2ch)などの掲示板では、総合メディカルグループや同社が運営するそうごう薬局について、様々な情報が飛び交っています。

過去の上場廃止の経緯や、パワハラの有無、実際の離職率など、気になる点は多いはずです。

この記事では、総合メディカルが本当にやばいのか、公開情報やデータを基に実態を詳しく解説していきます。

この記事を読むことで「総合メディカル やばい」のか、ポイントをまとめました。

総合メディカルがやばいと言われる背景

• MBOによる上場廃止の経緯
• 5ch(2ch)での評判を調査
• パワハラの懸念と口コミ
• 薬剤師の給与は低い？
• 離職率の実態

MBOによる上場廃止の経緯

「総合メディカルはやばい」という噂が広まった一因として、2020年4月の上場廃止が挙げられます。

これは、経営陣が自社の株式を買い取るMBO（マネジメント・バイアウト）によるものでした。

このMBOは、欧州系ファンドのCVCキャピタル・パートナーズと組んで実施されました。

上場廃止と聞くとネガティブな印象を持つかもしれませんが、一般的にMBOは、株主の意向や短期的な株価変動に左右されず、中長期的な視点で経営改革（例えば、デジタル化の推進や大規模なM&Aなど）を迅速に進めるために行われることがあります。

したがって、上場廃止＝経営不振でやばい、と直結するわけではないと考えられます。

 

5ch(2ch)での評判を調査

5ch(2ch)（旧2ゃんねる）などのインターネット掲示板や転職口コミサイトでは、総合メディカルに関する様々な評判が見受けられます。

ネガティブな内容としては、「給与水準が業界内で見劣りする」

「人手不足の店舗は忙しい」

「配属される店舗によって労働環境の当たり外れが大きい」といった声が散見されます。

一方で、「研修制度が手厚い」

「福利厚生、特に家賃補助が充実している」

「産休・育休が取りやすい」といったポジティブな評価も多く存在します。

このように、評判は両極端であり、一概に「やばい」と断定できるものではないようです。

 

パワハラの懸念と口コミ

パワハラの有無についても、転職を考える上では気になる点です。

口コミサイト（転職会議）の情報には、「パワハラが多い」「ブロック長が把握しきれていない」といった主旨の投稿が見られました。

大規模な組織であるため、管理職のマネジメント能力に差があり、店舗や地域によっては高圧的な上司が存在する可能性は否定できません。

ただし、別の口コミでは「パワハラのような上司はいなかった」という声もあり、配属先によるところが大きいようです。

企業としても対策は講じており、採用サイトなどでは「企業倫理ヘルプライン」という内部通報窓口の設置が確認できます。

 

薬剤師の給与は低い？

給与水準に関しては、「低い」という評判が一定数あります。

厚生労働省の調査（令和5年賃金構造基本統計調査）によると、薬剤師の平均年収は約578万円とされていますが、口コミなどを見ると総合メディカルの平均年収は、業界平均と比較して同等か、やや低い水準になる可能性が示唆されています。

しかし、注目すべきは各種手当です。

特に薬剤師職Ⅰa（全国勤務コース）の場合、初任給が365,000円（基本給205,000円＋各種手当）と設定されています（2025年10月時点の採用情報）。

さらに、後述する借り上げ社宅制度（家賃の8割を会社負担）など、可処分所得に大きく影響する福利厚生が充実しています。

参考までに、採用サイトに掲載されている給与モデルは以下の通りです。

※上記年収には社宅費会社負担分（Aさん・Bさん）や住宅補助手当（Cさん）が含まれています。

※2025年10月時点の採用情報に基づきます。

このように、勤務コースや役職、家族構成によって年収は大きく変動します。

 

離職率の実態

「やばい」と言われる企業は、しばしば離職率の高さが指摘されます。

一部の口コミでは「5年ほどで同期がほとんど辞めてしまう」といった体験談も見られます。

一方で、口コミサイトの調査によると、総合メディカルの離職率は6.9％、新卒3年以内離職率は24.4％というデータが示されています。

薬剤師業界の平均離職率は一般的に10%～15%程度と言われることがあり、また厚生労働省の統計（令和3年3月大卒者）による大卒の3年以内離職率は32.3%です。

これらの数値と比較すると、6.9%や24.4%という数字は、必ずしも「やばい」と言えるほど高い水準ではない可能性があります。

ただし、これらの数値はあくまで平均であり、配属先や個人のキャリアプランによって体感は異なる点に注意が必要です。

 

総合メディカルの労働環境

• 薬剤師の研修（GOES）
• 多様なキャリアパス
• 残業時間と年間休日
• 借り上げ社宅制度
• 子育て支援と福利厚生

薬剤師の研修（GOES）

総合メディカルの薬剤師教育における最大の特徴は、「GOES（ゴーズ）」と呼ばれる独自の階層別OJT教育システムです。

これは、現場での実務（OJT）を軸に、集合研修や自己啓発などを組み合わせた統合的な育成プログラムです。

GOESには、薬剤師としての専門性を深める「スキルアップ編」と、薬局運営や経営を学ぶ「マネジメント編」の2つのコースがあります。

年2回の習得度確認テストに合格し、レベルが上がる（レベル1～10）と、それに応じて薬剤師職能手当（20,000円～70,000円）が支給されます。

年功序列ではなく、個々の能力と意欲が評価と給与に反映される仕組みは、学習意欲の高い薬剤師にとって利点となると考えられます。

 

多様なキャリアパス

総合メディカルでは、薬剤師のキャリアパスが複数用意されています。

まず、薬剤師としての専門性を追求する道があります。

研修などを通じて特定の分野（がん、在宅、糖尿病など）の知識を深め、社内認定の専門薬剤師や主任専門薬剤師を目指すルートです。

もう一つは、マネジメントの道です。

薬局長、複数の店舗を統括するブロック長、さらに上の運営部長といった管理職へのステップアップが可能です。

さらに、社内公募制度を利用して、薬剤師の知識を活かしながら本部（人事、教育、採用など）や、医業経営コンサルタントといった別の職種へキャリアチェンジできる可能性も開かれています。

 

残業時間と年間休日

労働環境を見る上で、残業時間と休日数は重要な指標です。

総合メディカルの採用情報（2025年10月時点）によると、薬剤師の月平均残業時間は10～15時間とされています。

厚生労働省の調査（令和5年賃金構造基本統計調査）における薬剤師の平均残業時間が月10時間程度であることと比較すると、ほぼ平均的な水準か、やや多い程度と言えます。

一方で、年間休日は2023年度実績で125日でした。

これは、一般的なカレンダー（土日祝）の年間休日数（約120日）よりも多く、休日数は充実している部類に入ります。

ただし、これらの数値は全社平均です。

口コミでは「人手不足の店舗や地域では休日出勤が発生する場合がある」との指摘もあり、配属先によって実態は異なると認識しておく必要があります。

 

借り上げ社宅制度

総合メディカルの福利厚生で特に手厚いと評価されているのが、借り上げ社宅制度です。

この制度は、薬剤師職Ⅰa（全国勤務）のコースを選択した社員が対象となります。

内容は、会社が契約した物件の家賃の8割を会社が負担するというものです。

自己負担は2割で済みます。

家賃の補助上限額は勤務地によって異なり、例えば60,000円から最大170,000円程度までと幅があります。

これは、生活費を大幅に抑えることができる大きなメリットです。

なお、薬剤師職Ⅲ（ローカル勤務）は対象外ですが、代わりに住宅補助手当（付与条件有り）が別途支給される場合があります。

 

子育て支援と福利厚生

総合メディカルは、子育て支援にも力を入れています。

育児休業制度はもちろんのこと、子どもが小学校1年生を終了するまで（勤続10年以上の場合は小学校3年生終了まで）1日最大2時間の短時間勤務が可能です。

また、子どもの看護休暇や配偶者出産休暇なども整備されています。

口コミサイトによれば、女性の育休取得率は100%（2021年度実績）とされており、制度が実際に利用しやすい環境であることがうかがえます。

こうした取り組みが評価され、厚生労働省から子育てサポート企業として「プラチナくるみんプラス認定」も受けています。

その他の福利厚生としても、退職金（確定拠出年金）、財形預金、長期所得補償保険制度など、大手企業ならではの手厚い内容が揃っています。

 

総合メディカルの企業概要

• 総合メディカルグループの事業内容
• そうごう薬局の全国展開
• 医業経営を支える総合メディカル
• 近年のM&A動向

総合メディカルグループの事業内容

 

総合メディカルは、「よい医療は、よい経営から」という考え方に基づき、医療機関の経営を多角的にサポートする企業です。

主な事業は、コンサルティングを基盤とした医業経営支援です。

これには、医療モールの開発・運営、医療機関への医師の紹介や転職・開業支援、医業継承のサポートなどが含まれます。

さらに、保険調剤を行う「そうごう薬局」の運営、医療機器のリースや販売、入院患者向けのテレビレンタル事業まで、医療に関連する幅広いサービスをワンストップで提供している点が特徴です。

 

そうごう薬局の全国展開

総合メディカルグループの中核事業の一つが、調剤薬局である「そうごう薬局」の運営です。

2025年10月1日時点のデータによると、そうごう薬局の店舗数は全国に794店舗あります。

都市部だけでなく、地域の医療を支える中核病院の門前などにも広く展開しており、地域医療に密着した薬局運営を目指しています。

地域住民の健康をサポートする「かかりつけ薬局」としての機能も重視しているようです。

 

医業経営を支える総合メディカル

総合メディカルの強みは、単なる薬局運営に留まらない点にあります。

前述の通り、同社の原点は医業経営コンサルティングです。

医療機関が質の高い医療を提供し続けるためには、安定した経営基盤が不可欠であるという視点を持っています。

このため、薬局事業とコンサルティング事業が連携し、医療機関の経営課題の解決から、医師のキャリア支援、医療連携の促進までをトータルで支援する体制を構築しています。

 

近年のM&A動向

総合メディカルは、事業規模の拡大とサービスラインナップの拡充を目指し、M&A（企業の合併・買収）にも積極的です。

沿革を見ると、近年でも調剤薬局事業の強化が目立ちます。

例えば、2022年8月には有限会社ケイエムメディカル、2023年12月には有限会社よつば薬局、2024年6月には有限会社イデール、同年12月には株式会社ライフアートの全株式を取得しています。

また、2023年3月には医療機関・介護施設向けのリネンサービスを手掛ける東京リネンサービス株式会社もグループに加えており、調剤薬局以外の領域でも事業を広げていることが分かります。

 

総合メディカルへの転職を考えるポイント

総合メディカルの良い評判まとめ

総合メディカルには、ネガティブな評判だけでなく、多くの優れた点があります。

まず、教育・研修制度が非常に充実している点が挙げられます。

新入社員からベテランまで、階層別・分野別に体系的な学びの機会が提供されており、スキルアップを目指す人には最適な環境です。

次に、育児支援制度の手厚さは業界でも際立っています。

女性の育休取得率100%に加え、法定を大幅に超える期間の時短勤務制度や育児助成金、「プラチナくるみんプラス」認定など、子育てと仕事の両立を強力にサポートする体制が整っています。

さらに、在宅医療への注力も大きな特徴です。

多くの店舗で在宅訪問を経験でき、専門性を高めることが可能です。

加えて、借上社宅制度（家賃補助）をはじめとする福利厚生が手厚い点も、生活面での大きなメリットとなります。

 

総合メディカルの悪い評判まとめ

一方で、総合メディカルへの転職を検討する際に注意すべき悪い評判も存在します。

最も多く聞かれるのは、店舗による労働環境の格差、いわゆる「配属ガチャ」の問題です。

一部の店舗では人員不足が深刻で、その結果として長時間残業や休日出勤が常態化し、業務負担が非常に大きいという声があります。

給与面に関しても、基本給が低めに設定されていると感じる人がおり、業務の負担感に見合わないという不満につながることがあります。

また、大手企業であるがゆえに、組織が大きく、現場の意見が通りにくい、あるいは上司や店舗によっては人間関係にストレスを感じるといった、社風やハラスメントに関する懸念も一部で指摘されています。

経営面では、MBOによる上場廃止が、外部からの経営の透明性に対する不安感につながっている側面もあります。

 

向いている人・いない人の特徴

これまでの良い評判と悪い評判を踏まえると、総合メディカルに向いている人と、そうでない人の特徴が見えてきます。

向いている人の特徴

研修制度が充実しているため、薬剤師としての基礎をしっかり学びたい新卒や、スキルアップ・キャリアアップを具体的に目指したい人に向いています。

また、育児支援制度が非常に手厚いため、出産や育児と仕事を両立させたい人にとっては、業界でもトップクラスに働きやすい環境でしょう。

在宅医療に力を入れているため、地域医療に貢献したい、専門性を高めたいという意欲がある人にも適しています。

 

向いていない人の特徴

まず、給与の高さを最優先に考える人には、基本給が物足りなく感じる可能性があります。

また、「残業は絶対にしたくない」「ワークライフバランスを最優先したい」と考える人にとっては、配属される店舗によっては希望通りの働き方が難しいリスクがあります。

全国転勤の可能性があるため、地元から離れたくない人や、頻繁な異動を避けたい人も、勤務コースの選択に注意が必要です。

 

まとめ：総合メディカルはやばいのか総括

総合メディカルがやばいかどうかについて、様々な角度から検証した情報をまとめます。

• 「総合メディカル やばい」という噂は存在する
• 噂の背景には2020年のMBOによる上場廃止がある
• 上場廃止は経営不振ではなく中長期的戦略が目的の可能性
• 5ch(2ch)や口コミサイトでは評判が二極化している
• ネガティブな評判は「給与が低い」「人手不足」「店舗ガチャ」
• ポジティブな評判は「研修制度」「福利厚生」「家賃補助」
• パワハラは「ある」との声と「ない」との声が混在
• 企業として「企業倫理ヘルプライン」を設置
• 給与は基本給が低めでも手当や社宅補助が手厚い
• 薬剤師職Ⅰ（全国勤務）の初任給は手当込みで36万円以上
• 離職率は6.9%とのデータもあり、業界平均より低い可能性
• 独自の研修制度「GOES」でスキルと手当が連動
• キャリアパスは専門職・管理職・本部職など多様
• 平均残業は月10～15時間でほぼ平均並み
• 年間休日は125日（2023年度実績）で多い
• 借り上げ社宅制度は家賃の8割を会社が負担（対象者限定）
• 「プラチナくるみんプラス認定」を受け子育て支援が充実
• 結論として、やばい側面もあるが、手厚い面も多い企業と言える

この記事では、「総合メディカルはやばい」という評判について、上場廃止の経緯から薬剤師の労働環境、福利厚生の実態まで、様々な角度から情報を検証いたしました。

調査を進めると、5ch(2ch)や口コミサイトで指摘されるような、配属先による労働環境の差や基本給の仕組みに関する懸念点が存在する可能性はうかがえます。

一方で、特に薬剤師職（全国勤務コースなど）を対象とした手厚い借り上げ社宅制度（家賃8割会社負担）や、独自の研修システム「GOES」、子育て支援に関する「プラチナくるみんプラス認定」の取得など、他の企業と比較しても際立った利点が多いことも事実です。

このように、どのような企業にも多面性があります。

もし、あなたが転職や就職を検討されているのであれば、インターネット上の「やばい」といった断片的な情報だけで判断を下すのは早計かもしれません。

ご自身のキャリアプランにおいて何を最も重視するのか（例えば、給与の絶対額、福利厚生を含めた実質的な手取り、研修制度による成長、あるいは勤務地の安定性など）を明確にすることが大切です。

本記事で整理した情報が、総合メディカルという企業をご自身の目で多角的に判断するための一助となれば幸いです。

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